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JAHAセミナー 三日目 

いよいよセミナーも最終日

天満研修センターに行くのも最後です。

ずっと座っているからなのか、姿勢が悪いのか

左肩甲骨と右膝に鋭い痛みが走っています。




最終日の講義内容は

猫の末端肥大症

コントロールが難しい犬と猫の糖尿病患者


です。




猫の末端肥大症
 いままでほとんどないと思われていたが、意外と多いことがわかってきた。糖尿病患者の1/4で末端肥大症があるといわれている。下垂体からの成長ホルモンの異常分泌によっておこる。
 典型的な症状は顔面の幅が広くなる、下顎が出てくる、歯間が広がる、四肢末端が大きくなる、多食、体重増加。併発疾患は糖尿病、インスリン抵抗性、変形性関節症、心筋肥大。コントロール不能の糖尿病があるにも関わらず、体重が増えてくる症例で疑わしい。ただし、典型的な症状を示さずに成長ホルモンの異常分泌を起こしている場合もある。
 診断にはIGF-1を測定する。IGF-1は初期では上がっていないことがあるので、数週間、数か月ごとに再測定が望ましい。糖尿病ではルーチンに測定すべき。なぜなら末端肥大症があると糖尿病コントロールが難しくなり、長期寛解が望めないということが事前にわかるからだ。さらに成長ホルモンの分泌には波があり、その都度インスリン量を調節しなければならなくなる。また、下垂体腫瘍にたいしてアプローチできるかもしない。そして末端肥大症はわりと多くいるということだ(尿路感染症の2倍いるとさえ言われる)。
 治療には放射線療法、下垂体摘出術、内科療法がある。現実的に可能で効果があるのは放射線療法のみ。放射線療法を選択できない場合にはインスリン療法で維持する。この場合の目的はQOLの改善であり、血糖値のコントロールではない。無理に血糖値をコントロールしようとすると高用量のインスリンが必要になり、成長ホルモン分泌量が下がっているタイミングでは低血糖症を起こしかねない。ほとんどの場合、インスリングラルギンを8~10U/BIDで維持できる。末端肥大症ではケトアシドーシスを起こすことはまれである。
 予後は腎臓病や心疾患、重度跛行を起こして死亡、安楽死を選択される。
 バーミーズは遺伝的に糖尿病を起こすので、末端肥大症の検査はしない。

犬の末端肥大症
 下垂体腫瘍はまれ。プロジェステロン誘発性の乳腺から成長ホルモンの過剰分泌が起こる。治療は避妊手術。また、甲状腺機能低下症に関連することもある。TSHの分泌促進により下垂体細胞に変化が起こることで成長ホルモンを過剰に分泌するようになる。甲状腺機能低下症の治療を行うことで改善することがある。

コントロールが難しい犬の糖尿病
 見直すべき点は、まずはインスリン、食事、運動の3点。そのあとに、飼い主の要因、動物の体の問題、インスリン抵抗性の3点。
 インスリン量の調節は血糖曲線の最下点のみを見て行う。

コントロールが難しい猫の糖尿病
 猫のⅡ型糖尿病とヒトのⅡ型糖尿病の類似点と相違点。
 類似点 … 高齢、肥満、膵臓のアミロイド沈着を起こす、遺伝的素因がある。
 相違点 … 猫はインスリン分泌量も少なくなる(インスリン依存性)、猫はケトアシドーシスを起こす。

 インスリン分泌不足になる原因は、膵臓のアミロイド沈着(アミロイドの元になるアミリンはβ細胞からインスリンとともに分泌される。インスリン抵抗性があると、それを補うために過剰にインスリンが分泌される。同時に過剰に分泌されたアミリンが膵臓に沈着しアミロイドになる。それによってβ細胞の破壊が起こる。)グルコース中毒、脂肪中毒、慢性膵炎である。

 餌は低脂肪食で缶詰のフードのほうが良い。高脂肪食はインスリン要求量を増やすこドライフードが直接m、糖尿病の原因なるわけでもないし、高脂肪食がインスリン抵抗性を起こすわけでもないが、ドライフードや高脂肪食は肥満の原因になる。療法食は血糖値を下げるので食べられるなら食べたほうが良い。ただし好みがあるので食べてくれないなら市販のフードでもよい。その場合、炭水化物の割合が12%以下であることが必要。他の病気で食事療法をしているのなら、そちらを優先すべき。その時は缶詰のフードのほうが炭水化物の割合が低いのでおすすめ。
 
 インスリン療法からの離脱は最初の3-4か月が最も成功しやすい。寛解を得やすいものは、ニューロパシーを起こしていないもの、ステロイド投与で糖尿病になったもの、血糖値のコントロールが良好なもの、糖尿病の期間が短いもの(6か月未満では85%、6か月以上では35%の寛解率)、高齢であるものである。

 モニター方法は、寛解を目指す治療をおこなう集中プロトコールと臨床症状を抑えるだけの治療を行う基本プロトコールによって異なる。集中プロトコールはかなり厳しい管理が必要なので一部の適した猫と飼い主にしか適用できない。(猫の性格、飼い主が手間をかけられる時間、費用など)
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Author:まつおか動物病院
阪南市のまつおか動物病院の院長以下スタッフがつづる病院日誌です。

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