スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

歯周病の抜歯適応 ~切歯~

歯周病に罹患した歯の抜歯については臨床医としては悩むところである。

切歯に関しては、臼歯よりも清掃がしやすいことから、ある程度歯周病のステージが進行していても残しておくことが多い。
というのも、スケーリング、ルートプレーニングをしっかりすると、切歯の場合はだいぶグラついていても、回復してしっかりしてくることがあるからだ。

切歯抜歯適応の一つの指針として、歯根のアタッチメントロスが歯根の2/3以上の場合というのがある。



ミニチュア・ダックスフンド
12歳4か月 

歯01


処置前の状態
全ての歯に重度の歯石付着(CI3)がある。

歯石指数 CI
CI1 = 歯石の幅および厚さ(またはそのどちらか)が0.5㎜を超えないもの。
CI2 = 1.0㎜を超えないもの。歯肉縁下にわずかに広がる。
CI3 = 1.0㎜を超えるもの。歯肉縁下に及ぶ。



歯02

処置後の状態


今回は特に下顎切歯の状態が悪かった。
残存下顎切歯は302,303、402、403だったが
すべて重度の歯の動揺(M3)があった。


歯の動揺度 M
M0 = 通常の生理的動揺度
M1 = 通常の動揺度よりもわずかに大きい
M2 = 1㎜未満の水平的動揺
M3 = 1㎜より大きい水平動揺。垂直動揺あり



アタッチメントロスは歯根の2/3を超えており、歯槽骨も歯肉もほとんど残っていなかったので抜歯適応とした。

歯03


抜歯鉗子で容易に抜歯可能だった。

歯04

抜歯窩はほとんどなかったので、縫合せず。
抜歯窩の掻把だけ行った。

歯05

歯槽骨に付着していたのは歯根の先端だけだったのがわかる

ちなみに切歯のレントゲン画像だが、一般レントゲンフィルム(CR)で口外法で撮影した。
歯06

上の赤丸で囲ってある部分が下顎切歯だが、正直なところ歯周病の重症度について判別しにくい。
切歯に関しては歯科用レントゲンを使用すべきだが、残念ながらポータブルレントゲン装置AD-60Pは故障して中国に送り返してるところだ。
そして、音沙汰がない。
中華クオリティといったところか。
安かったしな。

いづれにせよ、レントゲンだけでなく、麻酔下でプロービングなどをして総合的に判断する必要があるのを感じた。
スポンサーサイト
プロフィール

まつおか動物病院

Author:まつおか動物病院
阪南市のまつおか動物病院の院長以下スタッフがつづる病院日誌です。

よければ病院ホームページも見てくださいね↓↓

まつおか動物病院HP


広告

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。